【体験談】貧血と氷 | 本当に美味しかった!

2021年6月18日

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どうも♪たむ(@tam_tamco25)です^^

 

突然ですが、、

氷好きな女子はいますか?

周りに氷好きな女子はいますか?

 

意外と共感してくださる女子や、思い当たる方もいるのではないでしょうか。

 

私自身、氷が大好きで、毎日食べているような女子でした。

不思議なのですが、あの時は本当に美味しかったんです!

氷が好きではなくなった理由は、「隠れ貧血から回復したこと」のみです。

 

ここでは、本当に大好きだった氷と貧血について、根拠とともにどれだけ美味しかったかを書いていきます。

氷を食べることが大好きなあなた、家族に氷好きな人がいるあなた、友達に氷好きな人がいるあなたに、少しだけでも「貧血」という原因を知っていただけたら嬉しいです^^

 

実は、髪のパサつきも鉄分が影響しています⬇︎⬇︎


氷が大好きだったあの頃。

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カフェでアイスコーヒーを頼んでお店を出る時、みなさんのコップの中身は空っぽになりますか?

 

昔の私は、隠れ貧血でフェリチンがほぼ0に近い数値の状態が続いていました。

一見貧血でないように見えても鉄分の身体の中の貯金がないに等しい状態です。

>>【隠れ貧血のメカニズム】フェリチンってなんだ!?

 

他にもめまいや頭痛、吐き気、顔色は悪く、髪もバサバサという症状たちを感じている中で、特に不思議に感じていたのが「氷が無性に好きなこと」です。

 

特に大好きなのは、カフェで頼んだアイスコーヒーの氷で、カフェを出る時は必ずコップを空っぽにしていました。

その中でもドトールの氷が1番で、大学生の時はアイスコーヒー1杯で3時間は居られました(笑)

美味しさや味ではなく、ただただガリガリしたい気持ちが強かったです。

 

隠れ貧血の治療をしっかりでき、元気になった現在の私は、カフェに行ってもコップは空っぽになることはありません。

それよりも野菜やお肉を食べることも増えている今日この頃です。

完全にガリガリしたい気持ちはなくなっています。

 

不思議な気持ちをしながら食べていた「氷」と、その後の変化から「きっとこれは貧血の症状の1つだったんだな…」と今は思えるようになりました。

実際に調べてみると、やっぱり「氷好き」であることは、「貧血の1つの症状」でした。

氷を異常なほどに食べることは,氷食症(pagophagia)と呼ばれ,異食症(pica)の1つと考えられています.氷食症の定義はあいまいで,製氷皿1皿以上食べたり,強迫的異常行動としてみられる場合をそう呼ぶそうですが,氷食症は鉄欠乏性貧血の患者さんに比較的高い確率でみられる症状であることが知られています

引用:レジデントノート、第35回 氷をバリバリかじる人は病気?、2017年8月号(https://www.yodosha.co.jp/rnote/trivia/trivia_9784758115902.html)

氷が無性に好きなこと・ガリガリしたい気持ちが強かったことは、鉄欠乏性貧血の患者さんに比較的多くみられる

「氷食症(ひょうしょくしょう)」という異食症の1つです。

原因はハッキリはわかっていませんが、貧血の方がよく感じる症状です。

 

でも、中には貧血でも氷好きにはならない女子もいます。

では、どのくらいの貧血女子が氷好きになっているでしょうか??

貧血女子は、どのくらい氷好きなのか?

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貧血女子のうち、どのくらいの女子が氷が好きだと思いますか?

 

鉄欠乏性貧血の患者さんのうち、氷をよく食べられる人の割合を調べた研究結果があります。

その結果を元に、グラフを作成してみました!

日本鉄バイオサイエンス学会の診断基準で診断した鉄欠乏性貧血81例を対象とした。鉄欠乏性貧血全例に氷食行為の有無を問診した。同時に他の異食症,組織鉄欠乏の所見,血液学的データを検索し,鉄治療後のこれらの経過を観察した。氷食症は,氷食行為が強迫的異常行為として見られるもの,鉄剤の投与で氷食行為が消失するものと定義した。その結果,81例中13例(16.0%)に氷食症が見られた。氷食症はヘモグロビン値,血清フェリチン値とは関係がなく,鉄剤の投与により比較的早期に改善した。氷食症は他の異食症が極めて稀なのに比して,日本人の鉄欠乏性貧血の症状としてよく見られることが判明した。氷食症の本態は不明であるが,中枢神経系の生化学的研究の必要性が示唆された。

引用&下記グラフ参考:鉄欠乏性貧血における氷食症、内田 立身, 河内 康憲、2014年(https://www.jstage.jst.go.jp/article/rinketsu/55/4/55_436/_article/-char/ja/)

作成:たむ

鉄欠乏性貧血の患者さんのうち、約16%の患者さんには、氷が好きになる方がいます!

 

世界的に見ても貧血女子が多く、日本の女性10人に1人が「鉄欠乏性貧血」を発症。

月経のある女子のうち、50%以上が鉄欠乏状態と言われています。

>>日本は、貧血女子大国です!【前編】|貧血女子の多さ&現状

日本には、どれだけ氷が好きな女子がいるのだろう ・・・と考えると、すごい人数になってきそうです。

 

また、このような情報もあります!

本研究でも,鉄欠乏性貧血と診断される1年以上も前からすでに氷を好んでいたという症例のあったことからも,鉄欠乏は異食の誘因と考えられた。また,鉄剤服用による治療を開始してヘモグロビン値が正常値となる前に 異食症が軽快するものがあること,すべての症例で鉄分が正常な状態に戻ると異食症状が消えること,さらに他の原因の貧血では異食症が認められないことなどから鉄欠乏が異食症の原因となっているのは明らかで ある。

引用:鉄欠乏と異食症の関係 一第1報 思春期の鉄欠乏性貧血における異食症の実態(https://www.jschild.med-all.net/Contents/private/cx3child/2011/007004/003/0472-0478.pdf)

このように、鉄欠乏が原因となっていることは明らかで、鉄剤を服用することで症状が消失します!

加えて、鉄分との関係性も深い様子です。

 

鉄欠乏性貧血と診断される1年以上前からすでに氷を好んでいた人もいたとのこと、隠れ貧血でヘモグロビンの数値としては正常でフェリチンだけが低値だった私が、氷好きだったことを考えると、あり得そうですよね?

 

つまり、貧血でなくても氷好きだった時、知らないうちに鉄分不足の状態になっているサインと考えることもできそうです!

小さい頃から、氷好き

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さらに、生理のある女子のみなさんだけではなく、同じように氷好きになるのは子どもでもみられます!

お子さんは、大丈夫ですか?

思春期の鉄欠乏性貧血者における異食症の発現実態を調べる目的で,鉄欠乏性貧血と診断された33名を対象とし生活状況と血液検査データを用いて検討した。異食を有したのは約8割であり,男女ともに認められた。 異食内容は氷が最も多く,他にラムネやガム,海苔,ひじき,垂葉などがあった。追跡可能であった全症例で鉄剤服用により異食症状の消失が認められた。以上より,思春期の鉄欠乏性貧血者においては異食症状を示すことが多く,鉄欠乏が異食と関係が深いことが明らかになった。

引用:鉄欠乏と異食症の関係 一第1報 思春期の鉄欠乏性貧血における異食症の実態(https://www.jschild.med-all.net/Contents/private/cx3child/2011/007004/003/0472-0478.pdf)

成長期である子どもの時期は、新しく筋肉や骨など細胞を作るために鉄分がとてもたくさん必要になります。

なので、貧血になりやすい時期の1つです!

 

この研究では、鉄欠乏性貧血と診断された子どものうち、異食の症状があったのはなんと80%で、その中で一番多いものが「氷」でした。

こちらも同じく、鉄剤を服用することによって症状は消失したとのことです。

 

不思議ではありますが、子どものうちでも貧血の症状として判断する1つのサインが「氷好き」です。

 

加えて、男女関係なく現れているというところで、実は成人男性も同じように貧血になると氷好きになるそうです。

ネズミさんの実験でも同じような結果が得られているとのこと。

正常なラットは約45%の水分を氷から摂取するのに対して,貧血ラットは96%の水分を氷から摂取しました.両群の水分摂取量には差がないにもかかわらずです.驚くことに,この研究では貧血のラットは氷をなめるよりも,かじることの方がよくみられた,と報告しています.この傾向は,ラットの貧血が改善するにつれ消失し,貧血がなくなったラットは氷には見向きもしなくなった,と報告されています。

引用:レジデントノート、第35回 氷をバリバリかじる人は病気?、2017年8月号(https://www.yodosha.co.jp/rnote/trivia/trivia_9784758115902.html)
(Woods SC & Weisinger RS:Pagophagia in the albino rat.Science,169:1334-1336,1970)

氷好きは、貧血女子だけでなく、子どもや男性、動物にまでみられるれっきとした鉄不足の症状であることが分かりました。

 

「異食」と鉄欠乏とには関連はしてきされているものの、異食症発症メカニズムはまだ不明な点が多く、どうして異色の症状が出るのかはわかっていないとのことですが、しっかり関連性については確認されています。

それでも、これらのことを考えると、もし氷をガリガリ食べている人がいたら、1度貧血を疑っても良さそうですよね。

まとめ

本当に大好きだった氷と貧血についてご紹介してきました。

 

ポイント

・氷が好きなことは、「氷食症(ひょうしょくしょう)」という異食症の1つで、鉄欠乏性貧血の患者さんに比較的多くみられるもの!

鉄欠乏性貧血の患者さんのうち、約16%の患者さんには、氷が好きになる!

鉄欠乏が原因となっていることは明らかで、鉄剤を服用することで症状が消失する!

子どものうちでも貧血の症状として判断する1つのサインが「氷好き」です。

貧血女子だけでなく、子どもや男性、動物にまでみられるれっきとした症状

 

このようなことをご紹介したい記事です^^

 

私自身、氷が大好きだった時は、『なんだか周りの人とは好みが違うようだ』と、自分を「不良品」のように感じていた時代があります。

でも、それは大きな間違いでした。

氷が大好きで、ただただガリガリしたかった昔の私の気持ちは、正しいものであると今回記事を書きながら分かりました。

 

もし、同じように氷をガリガリしてしまう女子や、氷好きな男子、氷好きなお子さん、がいたら、1度貧血を疑ってみませんか?

 

貧血でなくても、隠れ貧血という鉄欠乏状態もあります。

もしかしたら、適切な治療で、氷好きを卒業できるかもしれません^^

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

2021年6月18日

Posted by donaldotamco