【読書レビュー】貧血大国・日本「前編」|女子に届けたい
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どうも♪たむ(@tam_tamco25)です^^
この本のタイトルに、驚かれた方も多いのではないでしょうか?
それだけ、今あなたがいる日本に、貧血女子がいて、
それだけ、貧血に危機感を感じなければいけない状態があります。
今回は、日本における貧血の姿を、とある医師が詳しく・・本当に詳しく・・・まとめてくださっている「貧血大国・日本 放置されてきた国民病の原因と対策」という本についてご紹介させていただきます!
日本だけでなく、世界的な視点からも解説してくれている、論文の根拠つきのこの1冊が届けようとしているものに、ぜひ興味をもつきっかけにしていただけたら嬉しいです^^
※少しずつ、私が個人的にポイントをピックアップしています。省略も多いので、ニュアンスがズレてしまうこともあるかもしれません。ご了承ください。
以前、ご紹介した、当ブログの参考図書はこちら⬇︎
貧血大国・日本
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今回ご紹介したい本は、「貧血大国・日本 放置されてきた国民病の原因と対策」です!
山本佳奈 医師という、貧血を研究し、現在も貧血の治療を中心に活躍されている医師が書いた本です。
この本は、ざっくりいうと日本の貧血の現状について、とても具体的に様子を伝え・対策まで提示してくれている本です。
私自身も、ここまで貧血について学んできていますが、この本を読んで貧血に対しての「なんで?」「どうして?」がとても解決されました!
例えば、どんなご飯を食べるべきなのか?どうして貧血になりやすいのか?については本当に細かく丁寧に書いてあります。
内容としては、
日本が「貧血大国」であることをご存知でしょうか?という言葉から始まる、
以下の項目について基本的なところから専門的なところ・対策について丁寧に書くことで、どんな方にも貧血について深く理解することができる1冊です。
特に、働く女性に向けたメッセージが多いことが印象的でした。
項目としては以下の14個もあります!
1:「何となく体調が悪い」理由
2:貧血のメカニズム
3:体内に不可欠な元素「鉄」
4:美容と貧血
5:妊婦と貧血
6:成人女性と貧血
7:子どもの成長と貧血
8:中高生と貧血
9:アスリートと貧血
10:高齢者と貧血
11:血液検査の読み方
12:何を食べ、どう気をつけるか?
13:ベジタリアンと貧血
14:世界の貧血
あなたはどの項目に1番心惹かれますか?
※「前編」では、赤太字の部分について、ピックアップさせていただいております。残りは後編で!
これだけ細かく分けて書かれているからこそ、それぞれについて学びを丁寧に深めることができます。
女性だけでなく、美容や子ども・食べるものという項目があるのも、教科書のようではなくて面白く感じられますよね^^
内容ピックアップ
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ここからは、各項目について気になった内容をピックアップしていきます!
14個もある項目なので、章の中でも特に印象に残った内容をさくっとご紹介していきます。
1章1章は、10〜20ページほどなので、毎日少しずつ読み進めたい方にもおすすめの本です!
まえがきとしては、日本の妊婦さんの30〜40%が貧血で、これは先進国の平均である18%とは比較にならないこと。
それだけ貧血である方が多いのに、海外と比べて日本の対策は皆無であることに触れられています。
もちろん、貧血の症状としてあるものの中には、貧血以外の病気も隠れていることがある注意点も述べた上なので、注意してくださいね^^
※前編では、1〜5章までピックアップさせていただいております。
1:外見や検査では分からない
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最初の項目は、「何となく体調が悪い」理由についてです。
短い章ですが、思いが詰まっている内容が続いていると感じました。
あなたの不調の原因はなんですか?
メインとしては、何となく体調が悪い、頭が痛い、イライラする、疲れがとれない。などの「不定愁訴」と呼ばれるものについての話が続きます。
▶︎不定愁訴のある人のうち、医師へ相談経験があるのは20.2%(少ない!)
▶︎こうした不定愁訴は、貧血と切っても切れない関係にある
▶︎「貧血とは診断できないものの、体内の鉄が不足している人」は倦怠感を生じやすいことが分かっている
▶︎不定愁訴といえど、貧血以外に重大な疾患が潜んでいる可能性がある。
▶︎たかが貧血、と自己判断はしないで、医師の診察を受けて!
ドキッとする言葉や、初めて知る情報もあるのではないでしょうか?
私自身も「貧血とは診断できないものの、体内の鉄が不足している人」だったので、よかったらどんなことが起こるのか?参考にしていただけたら嬉しいです^^
>>【隠れ貧血の症状】貧血が続くと、どうなるか?|鉄分=0の体験談
2:血液はなぜ赤い?
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2つ目は、貧血のメカニズムについてです。
貧血の基礎的な知識がドドっと詰まっています!
みなさんは、どうして血が赤いか知っていますか?
もちろん、赤血球に含まれている、酸素を運ぶヘモグロビンが赤いからです。
▶︎ヘモグロビンは、「ヘム1分子+グロビン1分子+サブユニット4分子」
▶︎ヘムの中心にあるものは鉄
▶︎「一つのヘモグロビンは四分子の酸素を運ぶことができる」
▶︎ヘモグロビンが赤いのは、酸化鉄=赤だから。
これを覚えておくと、次の章が面白いです!
また、この章で特に私が学びとなったのが、症状の分類 についてです!
みなさんが感じられている症状はどれに当てはまりますか?
①「組織の酸素欠乏による症状」:頭痛、めまい、耳鳴り、ふらつき(失神)、易疲労感、倦怠感、脱力感など
▶︎いずれも酸素が不足した組織が悲鳴をあげていることの表れ
②「酸素欠乏の代償作用による症状」:息切れ、動悸、頻脈など
▶︎なんとかして酸素の不足を補おうとしている
③「赤血球量の減少による症状」:顔色が悪くなったり、目の裏が白くなったり
▶︎ほぼ全ての貧血の患者さんに共通して現れるが、貧血になる速さがゆっくりだと症状を自覚しないこともある。
本当にこの3つにまとめられることに、驚いて感動しました。
「身体の中で何が起こっているか?」をしっかり理解すると、きれいに整理できることってありますね!
これら症状については、「貧血だからといって、誰もが全ての症状をおうするとは限りません。」という注意書きがつきます。
『人それぞれ症状が大きく違ってくることも貧血のややこしいところだな…』と改めて実感しました。
3:筋肉はなぜ赤い?
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3つ目は、体内に不可欠な元素「鉄」についてです。
みなさんは、どうしてお肉の色が赤いか知っていますか?
体内にある鉄は、様々な形で存在しています。
第1位:ヘモグロビン(60-70%)
第2位:フェリチン「貯蔵鉄」(約25%)
第3位:ミオグロビン(約3-5%)
ミオグロビンは、筋肉に存在している鉄で、ヘモグロビンよりも酸素と容易に結合します。
これがわかると、貧血の時に何を食べたら良いかが分かります!
▶︎お肉の色が赤いのも、血液が赤いのと同じように 酸化鉄=赤 だからです。
▶︎運動量が多い部位ほど、酸素の消費量が増える
▶︎濃い赤色の肉になる
▶︎鉄分が多く含まれるお肉ほど赤い!
これって、意外と画期的な考えだと思いませんか?
ダイエットには、鶏肉の方がヘルシーな気持ちがしますが、そもそも鉄分が不足していると減量しにくいです。
牛肉やカツオ、マグロなど赤い肉を食べましょう!
4:ダイエットの弊害
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4つ目は、美容と貧血についてです。
皆さんの体は、悲鳴をあげていないでしょうか?
警告を発してはいないでしょうか?
ダイエットをする女性はとても多いですよね。
より美しくなるためのダイエットですが、逆効果になることもあります。
貧血の時、酸欠状態は、組織だけでなく細胞にも影響を及ぼします。
▶︎細胞が酸欠状態に陥ると、新陳代謝が鈍くなります。
▶︎より新しい細胞に生まれ変わるのに、より多くの日数が必要になってしまいます。
▶︎肌や髪の毛、爪の状態もどんどん悪くなっていきます。
私自身もとても悩んだ肌と髪のトラブルですが、貧血が改善されてとても良くなりました。
美容のためにもなる鉄分は、どれだけの方が十分な状態となっているでしょうか?
>>【隠れ貧血】トリートメントじゃなく、鉄分を。|髪とフェリチン
実は、
2013年の「国民健康・栄養調査」にて、20代女性の平均エネルギー摂取量=1628kcal
1946年(戦後)の平均エネルギー摂取量=1696kcal
これを突き付けられると、現代の女性がダイエットしている人が多く、どれだけ食事を摂っていないか?にハッとさせられますよね。
もちろん、身体がスマートになるだけでなく、身体への悪影響も生まれてきます。
あなたの美容のためになる、新陳代謝は大丈夫ですか??
5:一転するのは「妊娠したとき」
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5つ目は、妊婦と貧血についてです。
この章では、筆者の力の入れ方が熱いです!
それだけの想いが詰まっている内容でもあります!
まず、どれだけ日本の妊婦さんが危機的なのかを理解する必要があります。
日本の妊婦で貧血の女性=約30-40%
先進国の妊婦の貧血の平均=18%
発展途上国の貧血の平均=56%
日本がどれだけ貧血になる妊婦さんが多いのか…驚きですよね!
これだけの妊婦さんが貧血である事実があります。
筆者が理由(背景)として挙げているのは大きく3つです。
①啓蒙が周知されていないこと
②そもそも日本では妊娠を控えている若年女性に貧血が多いこと
③日本人の食生活にもともと貧血になりやすい素地があること
特に①については、難しく感じられませんか?
「周知されたことがある人〜?」なんて聞いたら、私1人ではなく、周りのみんなではなく、たくさんの女性で頑張らないとと思えます。
プラスして、「時すでに遅し」となることが1番問題です!
「母親が貧血だと、赤ちゃんが低出生体重児として生まれてしまったり、早産になったりする悪影響が出ます」
貧血が改善するまでには最低でも1〜2ヶ月服用し続けなければいけない。
▶︎妊娠時に貧血が分かると、悪阻がある中で、副作用で嘔気が含まれる鉄剤を飲まないといけない状況となる。
▶︎妊娠6〜10週という時期は、胎児の発達にとても重要な時期
▶︎妊娠が発覚した時点からいくら鉄剤を服用し続けたとしても、胎児の発達にもっとも重要な時期には間に合わない
すなわち、妊婦の貧血対策というものは、妊娠してからでは遅いんです!
しかも、近い将来、この問題が解決される可能性はほぼゼロ。このように考えると妊婦に対する貧血対策は、病院だけでは限界があることが分かります。
この言葉に、私が心震えました。
これは、1人の医師が書いている文章です。
ここまで述べる医師がいること、ここまで述べた文章にある事実を、私自身もより多くの女性に届けたいと思っています。
まとめ
ここまで、「貧血大国・日本 放置されてきた国民病の原因と対策」についてご紹介を書いてきました。
1:外見や検査ではわからない「不定愁訴」は貧血と切っても切れない関係がある!
2:血が赤いのは、ヘモグロビンの中で酸化鉄ができるから。
3:筋肉が赤いのは、ミオグロビンの中で酸化鉄ができるから。
4:ダイエットのし過ぎで貧血になると、新陳代謝が悪くなって美容に逆効果!
5:妊婦に対する貧血対策は、病院だけでは限界がある!?
ここまでのまとめとしては、このような内容です。
貧血を研究し、現在も貧血の治療を中心に活躍されている医師が書いた内容であることがポイントであると思っています。
そのような医師が、これだけの想いを込めて女性に届けようとしている章も多くありました。
全部で14章あるので、後半で続きを書かせていただきます。
後半はこちらから▼
最後まで読んでくださりありがとうございます!
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