【貧血改善】鉄分だけで改善しない!|見落としがちな根本原因3選+α

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どうも♪たむ(@tamu_hinketsu_soudan)です^^

 

あなたの貧血の根本原因はなんですか?

 

貧血の原因といえば、真っ先に考えられるものは「 鉄分不足 」ですよね?

もし鉄分を摂ることが 逆効果 になってしまったり、無意味 になってしまう貧血の原因があるとしたら?

 

ここでは、貧血の原因として見落としがちなものを 大きく3つ+α をご紹介していきます。

「鉄分を摂っているのになかなか治らない」

「鉄分を摂ると副作用が出て飲むことができない」

と感じる方はより症状が重く辛いものになる前に1度チェックしてみてくださいね!

 

貧血の種類についてまとめた記事はこちら⬇︎

①鉄分に反応しない貧血

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見落としがちな貧血の原因1つ目は、「 鉄分に反応しない貧血 」です。

最初に驚愕な事実ですが、鉄欠乏性貧血の方の中には、子どもの頃から遺伝的に 鉄剤鉄分サプリ鉄剤注射点滴で改善がとても難しい方がいらっしゃいます。

鉄不応性鉄欠乏性貧血 (IRIDA) は、まれな遺伝性の鉄欠乏性貧血です。鉄欠乏性貧血は、鉄分が不足して赤血球数が減少したときに起こります。

鉄欠乏性貧血は一般的に後天性疾患であり、子供の食事中の鉄不足または慢性的な失血によるものですが、IRIDA の子供は鉄欠乏を引き起こす遺伝子変異を持って生まれてきます。

後天性鉄欠乏性貧血の一般的な形態は、通常、経口鉄サプリメントまたは静脈内(IV)鉄注入によって容易に治療されますが、IRIDAの子供はこれらの治療に完全には反応しません.

引用:Boston Children’s hospital、Iron-Refractory Iron Deficiency Anemia(鉄剤不応性鉄欠乏性貧血 )※Google翻訳を通しました

 

遺伝子的に鉄分を吸収することなどが難しいため、どれだけ鉄分を摂取したとしても改善は難しいという疾患 です。

治療法は今でも確立されておらず、現在も研究が進められています。

 

鉄分での改善が難しい貧血がある というのは、貧血改善の選択肢を広げる思考になるのではないでしょうか。

もし 子どもの頃から貧血だった という方は1度検査してみるのも選択肢の1つとなるかもしれません。

参考

鉄剤不応の鉄欠乏性貧血、株式会社南江堂、2022年

鉄不足による貧血病態のメカニズムの一端を解明 -鉄不足は広範な遺伝子発現の変動を引き起こす-、東北大学・九州大学、2017年2月21日

②鉄分以外の栄養が原因の貧血

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貧血に繋がる栄養素は、鉄分以外にも

①タンパク質

②ビタミンC

③亜鉛

など複数の栄養素が考えられます。

 

今回は、鉄分よりも先に摂っておきたい栄養素を 2つピックアップ してみました!

タンパク質

鉄分を摂る前に真っ先に取るべき栄養素は「タンパク質」で間違いありません!

 

タンパク質は比較的お腹に優しい栄養素であるだけでなく、下記のような効果が期待できます!

・鉄剤の副作用を緩和してくれる

・胃の不調を和らげてくれる

・生理前後の不調を和らげてくれる

・だるさや疲れを和らげてくれる

・血糖値が上がりにくくなる

これだけでも多くの不調が改善できますよね◎

 

加えて、タンパク質不足がある場合は鉄分を体内に運ぶことが下手になってしまい、貧血の改善がしづらい状態となってしまします。

これらのことを含めても 鉄分より真っ先に摂るべき栄養素タンパク質 です!

 

詳しくは下記の記事も参考にしてください⬇︎

 

中には、タンパク質の摂取が難しい方も多くいらっしゃいます。

タンパク質の摂取方法にも注意点が多くあるので、飲めない方や不調に繋がってしまう方は我慢せず相談してください。

亜鉛

鉄分だけでなく、亜鉛も一緒に摂っていく必要がある 方はとても多いです!

事実、日本女性の多くが、鉄分不足だけでなく亜鉛不足も併発している ことが明らかになっています。

妊娠可能な日本人女性は,鉄・亜鉛ともに摂取不足の集団であることはすでに述べたが,鉄欠乏の予防のため,多量の鉄を補充した場合には,亜鉛吸収が拮抗的に阻害されるので,鉄・亜鉛同時欠乏者では,亜鉛栄養の更なる低下を招く危険性があると推測される。

引用:成年女子の“貧血のない鉄欠乏症”における亜鉛値の一考察、Trace Nutrients Research 28 : 84-88(2011)

このように、鉄分を先に多量に摂ってしまうと、亜鉛不足が悪化してしまい症状の改善は難しくなってしまうことが危惧されています。

つまり、鉄分を摂ると良くなるどころか悪化してしまう方がいるということです。

 

これを防ぐためにも亜鉛も程よく摂っていく必要がありますが、亜鉛と鉄分は同時に摂取すると吸収率を下げ合ってしまう という厄介な一面もあり、注意点も多い栄養素です。

③栄養より体調が原因の貧血

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貧血に繋がる原因は栄養不足ではなく、体調や疾患が原因であることもあります。

今回は、特に多くの方の原因に挙がってくるものを 4つピックアップ してみました!

生理の量

需要と供給のバランスが崩れてしまうように、どれだけ鉄分を摂取したとしても体外に出ていく鉄分量が多ければ貧血改善は期待できません!

その代表格が生理の量。

 

昔に比べて生理での出血量が増えていることを知っていますか?

 

生理の量が多いことを指す「月経過多」は、紙コップ1杯を超えた量 をいいます。

この量を大きくオーバーしている方は多いのではないでしょうか。

月経の出血量が異常に多いものを言う。ふつう150ml以上をいう。しかし、臨床的には患者の訴えで判断されるのでそれほど厳密ではないが、通常、その結果として貧血に陥っている場合が多い。

引用:産科婦人科用語解説集

1回の正常量の生理につき、鉄分 10-70mg減少 するので、フェリチン 7ng/ml減少

 

生理の量が多いということは、それだけの鉄分やフェリチン(貯蔵鉄)を使ってしまうということであり、

鉄分を摂る前に生理の量のコントロールを検討すべき という場合も多いです。

お腹の不調

お腹の不調がある場合は、鉄分をはじめ様々な栄養素の吸収率が下がります。

それだけでなく、体内で鉄分をリサイクルする際も効率が悪くなってしまいます。

>>【貧血メカニズム】「鉄補充」と同じくらい大事な「鉄再生」 | 食べる以外の貧血対策

 

お腹の不調がある場合は、鉄分を摂りたくても摂れずお腹の不調がより多くなってしまう方も多いです。

つまり、鉄分を摂るより前に腸活が必要になる方がいらっしゃいます!

もし、甘いものや炭水化物がお好きな方は必ず腸活が必要になってきますよ!

甲状腺の病気

バセドウ病をはじめとする甲状腺機能低下症の疾患を抱えている貧血の方もよくお見かけします。

実は、貧血になりやすい要因でもあるんです。

・甲状腺機能低下症患者の43%に貧血があるとされます(Endocr J. 2012;59: 213-20.)。

・甲状腺機能低下症に合併する貧血の特徴は、甲状腺機能低下により循環血漿量が減少しているため、見かけ上、数値が良く出てしまいます(誤って貧血を過小評価してしまう)。

参考:長崎甲状腺クリニック、甲状腺と貧血

甲状腺の疾患を抱えている方の 43% の方は貧血であるというのは、かなり大多数ですよね!

甲状腺機能低下の影響で、鉄分の必要量が増えるというのが理由として挙げられます。

 

ただし、重度の鉄分不足がある場合は、甲状腺の機能を上手に動かすことができず甲状腺機能低下症となってしまう方もいらっしゃいます。

つまり、「甲状腺機能低下症 が原因で 貧血 となっているのか?」「鉄分不足 が原因で 甲状腺機能低下症 になっているのか?」はしっかり検査して見極めていく必要があります!

そして、主治医の先生とともに治療を進めることがおすすめです。

がん

がんを患った場合も多くの方が貧血を併発しやすいです。

特に胃がんの方のほとんどが貧血を抱えることになります。

がんそのものによる貧血は、がんができた部位からの出血や、骨髄浸潤(がん細胞が骨髄へ入り込むこと)で起こることがあります。

胃がんの手術後では、胃の本来の機能であるビタミンB12や鉄の吸収ができなくなり、赤血球やヘモグロビンを作るための栄養が不足して貧血になります。胃を全摘した人ほど、貧血になる可能性が高くなります。また貧血は、胃の切除後数年してから起こることもあるため、注意が必要です。

また、薬物療法や放射線治療によって、骨髄抑制(骨髄で赤血球などの血液細胞を作る力が低下すること)や、溶血ようけつ(赤血球が通常よりも早期に壊れてしまうこと)が生じて貧血が起こることがあります。

引用:がん情報サービス、貧血 もっと詳しく~がんの治療を始めた人に、始める人に~、2020年2月20日

 

・お腹の不調に伴って、鉄分をはじめとする栄養素を吸収しにくくなること

・赤血球が脆くなってしまうこと

・血液を上手に作ることができなくなること

などを理由に貧血になってしまいます。

 

もちろんがんを患っていても貧血改善は可能ですが、身体の中の状態をよく見極めながら改善を進めていく必要があります。

まとめ

ここまで、貧血の原因として見落としがちなものを 大きく3つ+α をご紹介してきました。

まとめ

どれだけ鉄分を摂取したとしても改善が難しい貧血がある
鉄分より真っ先に摂るべき栄養素はタンパク質
鉄分を摂ると良くなるどころか悪化してしまう方がいる
どれだけ鉄分を摂取したとしても体外に出ていく鉄分量が多ければ貧血改善は期待できない
鉄分を摂るより前に生理の量のコントロール、腸活、疾患の治療が必要になる方がいる

 

このようなことを、お伝えしたい記事です。

 

「貧血の原因といえば鉄分不足 」「 生理の量は多いもの 」「 しょうがない 」なんて考えることもあったかもしれません。

その中で、新しい選択肢が増えるということはそれだけあなたの本当の原因が見つかるということでもあると思います。

ぜひ辛さをそのままにせずできることを見つけてあげてください!

 

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最後まで読んでくださりありがとうございました!

Posted by donaldotamco