【鉄不足じゃない原因!】貧血ってどんだけ種類あんの?|Part2
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どうも♪たむ(@tamu_hinketsu_soudan)です^^
貧血と聞くと、「鉄分取らなくちゃ!」と思いますよね?
本当にそれだけでいいでしょうか?
鉄分ばかり取っていても、貧血が改善しないことがあります!
貧血の種類【パート2】では、私が集めた「鉄分以外の原因で貧血」。
特に「タンパク質不足で貧血になる」をまとめてご紹介していきたいと思います!
貧血の種類「Part1」はこちら▼
タンパク質不足で貧血に!?
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皆さんごはんはちゃんと食べていますか?
中には、鉄欠乏だと思って鉄剤を飲んでも、回復しない人がいます。
なぜでしょうか?
鉄分だけじゃなく、タンパク質も重要です。
たんぱく質は、赤血球の中のヘモグロビンの材料となる栄養素ですので、鉄と同様に大切です。
これまでは貧血=鉄不足と考えられてきましたが、最近、鉄剤を服用しても貧血が治らない人も増えてきました。詳しく血液検査をすると、血中の総蛋白の値や、肝臓で合成されるアルブミンという蛋白が少ないことが特徴です。
引用:サワイ健康推進課(https://www.sawai.co.jp/kenko-suishinka/illness/201206.html)
ヘモグロビンは細胞レベルでみると、「鉄+タンパク質」です。
鉄だけとってもタンパク質がなければヘモグロビンはできません!
つまり、タンパク質不足で貧血になることもあり得るということです!
ダブルで不足している場合、鉄剤だけ飲んでも良くならないのはこのことが関わっています。
また、残念ながらタンパク質は鉄と同じようにすごくたくさんの役割を持っています。
・アルブミンやグロブリンという形で酵素やホルモンの材料となる。
・筋収縮、免疫、代謝、物質の運搬、血液浸透圧の維持
・免疫力の維持
・血液凝固などの機能 など。
タンパク質が不足すれば、これらずべての働きが鈍くなってしまいます。
身体の中にあるタンパク質は約10万個種類。
お米や肉、魚、卵には、質の良いタンパク質が含まれています。
もし、鉄剤を飲んでも元気にならなかったら、『蛋白』や『アルブミン(ALB)』などのタンパク質に関連した血液検査の項目を見てみるといいのだそうです。
もし不足していたら、ご飯やお肉・お魚・お豆腐・卵などの良質なタンパク質を積極的に食べてみてください。
貧血で遺伝子が変わる!?
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タンパク質について考えた時に、この論文のことを思い出しました。
まずはざっとこちらをご覧ください。
鉄欠乏状態ではDNAメチル化修飾及び遺伝子発現が広範囲に渡って変動している事を明らかにしました。また、ヘムに応答する転写因子Bach1が、鉄欠乏により合成が低下するヘムの量に対応してグロビンの合成を低下させることでヘムとグロビンのバランスを調整している事を突き止めました。これは、鉄欠乏が赤芽球の遺伝子発現変動を引き起こすという新しい発見であり、鉄欠乏状態に応答してヘムとグロビンのバランスを遺伝子発現レベルで調整する転写因子の存在を示す新たな知見です。
引用:日本医療研究開発機構、平成29年3月1日、「赤芽球の鉄欠乏状態への適応には鉄-ヘム-Bach1機構が重要である」(https://www.amed.go.jp/news/release_20170301-03.html)
私も『ぽかん』なので、砕いていきます。
この研究では「健康チーム」と「鉄不足チーム」に分けて細胞をみてみました。(ネズミさん )
すると、「鉄不足チーム」のネズミさんには変なところがありました。
鉄欠乏状態だと、
①赤血球の元になる細胞(赤芽球)の遺伝子が変動する。
②ヘモグロビンを作るのに重要なヘム(鉄)が減るとグロビン(タンパク質)も減って、バランスを調整してしまっている。
といった出来事が、遺伝子レベル・細胞レベルで行われているのだそう。
この論文は、鉄欠乏性貧血に加え、鉄剤不応性鉄欠乏性貧血(鉄剤飲んでも改善しない鉄欠乏状性貧血)のメカニズムの一端を知れるものだということで世界的に評価されています。
鉄が減るだけが原因じゃなく、他にも隠されている貧血の原因があるはず。
私がこの論文で言いたいことは、体内の鉄分が減るとタンパク質も減るという点です。
【追記】(2018年11月18日)
鉄欠乏性貧血の中で、タンパク質不足が問題になることをこの記事では書いたのですが、他の貧血の場合も考えられることがわかったので、追記させていただきます。
『サラセミア』という貧血の種類があります。
この貧血は、遺伝子の異常によって、タンパク質であるグロビンがうまく作れないために貧血になるものです。
昔は、地中海やアフリカにみられる病気で日本ではほぼないと言われていたのですが、九州や西日本を中心にこの貧血の方が結構な人数いるということがわかっています。
この貧血の特徴は、先天性(生まれつき)の遺伝子の異常であること。
赤血球をズームすると、形がおかしいなどの異常がみられること。
重症の場合は、骨髄移植が必要になることなど挙げられます。難病にも指定されています。
軽度なものだと、治療の必要もないとのことですが、子どもの頃の成長が遅れたり、さまざまな症状がでます。
もし、子どもの頃から貧血の症状がある方は、この場合があります。
検査内容や、見られる値もあまり変わりないので、重症でない場合は見つけるのが難しそうです。
私は、鉄剤服用しているので違うと思われますが、鉄剤で良くならないことの原因として考えられる選択肢です。
このことも含めていなかったので、この貧血の場合もあることも伝えたいと思い、追加しました。
まとめ
ここまで、貧血の種類【Part2】ということで、タンパク質不足を原因の貧血についてご紹介してきました。
・鉄不足以外に、タンパク質不足でも貧血になる!
・鉄分が減ると、タンパク質も一緒に減ってしまうこと。
・鉄不足になると、タンパク質も減るように遺伝子的にカスタムされる!?
・つまり、貧血ならタンパク質もかなり大事!
この記事では、以上のようなことをお伝えしたかったです!
私は今でも、『もっと早くこのことを知ってご飯を食べていたら、もっと早く元気になれたのかな。』と思っています。
この記事で言いたいことは1つ。
「ご飯は食べた方がいい!!」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪
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